分析実験では,分子や原子の光の吸収を利用した吸光光度法と原子吸光法による金属イオンの定量や
生体反応を利用した生化学分析実験を行い,様々な分析方法への理解を深めます。
また,無機化学実験では,電気導性,磁性,強誘電性を有する酸化物を合成し物性を調べ
無機材料への理解を深めることを目的とします。
物理化学実験のプログラムは,これまで学んできた熱力学,反応速度論,化学工学などを網羅しています。
さらにその応用である触媒化学,電気化学,量子化学なども組み込まれています。環境分析手法としての空気中の二酸化炭素の定量や光触媒反応による有機物の分解,分子軌道計算による化学物質の構造解析などの魅力的なテーマを通して物理化学の世界を体験し,授業科目を総合的に理解できるようになっています。
基本的な有機合成反応の実験を通して,実験器具の扱い方,実験操作法,分析および解析方法を学び, パソコンを使った分子モデリングなども駆使して,反応機構や合成された分子の性質を考察することを目的としています。