現代社会は,化学的に合成された数多くの物質や先端材料,化学に基礎を置く技術に支えられており,
日常生活では,高度化された先進技術が身近なものになっています。
それに伴い高等学校や大学学部での化学教育と現在の複雑・多様化した科学・技術の間のギャップが増大しています。
本取組は,化学実験教育を介した化学教育と先進技術の乖離を接合するための教育プログラムです。
基本技術を深く理解し,応用までの幅広い知識と高い教育効果が得られる教育方法の開発を目標として化学実験のビジュアル教材を開発し,
「化学実験を補う体験型ビジュアル教材によるきめ細かな教育」,「微量化学物質の分析実験とビジュアル教材による高度教育」,
「e-ラーニングによる分子デザイン教育」からなる3つの教育プログラムを実施します。本プログラムを実体験実験と併用することにより,
基本教育から高度技術の習得までの高い教育効果を得ることができると確信しています。